2009年のドイツ語ミュージカル話題作は、なんと言ってもMarie AntoinetteとRudolfでしょう。MAは2006年11月、Rudolfは2008年5月に、ドイツ語圏に先駆けて日本で上演されました。しばらくはこの2作品の話題が中心になりそうです。
1月30日にドイツのBremenで開幕したMAの初日は、スタンディングオベーションと数分間にわたる拍手で讃えられました。メディア評は「美しい衣装、心に響くバラード、印象に残る舞台美術」(Berliner Zeitung)、「手に汗握る、驚くほど今日的な物語、感動的な音楽、力強い登場人物、大いなる感情、素晴らしいアンサンブル、豪華な衣装、印象的な舞台美術、心を打つ演出 ― Marie Antoinetteは成功するミュージカルに必要な全てを持っている」(Roth-Hilpoltsteiner Volkszeitung)などと概ね好意的です。
Antoinette役のRoberta Valentiniも高評価ですが、初日の注目の的は、Margrid Arnaudを演じたSabrina Weckerlinだったようです。「早くも最初のバラードが終わった時点で、彼女の非常に力強い歌唱と演技に対し、栄冠を捧げたくなった」(Osnabrücker Zeitung)と大絶賛されています。
当初の予定をオーバーして制作費500万ユーロとなったこの作品、18万枚のチケットは前売りで既に5万枚が売れており、10万枚で採算が合う劇場側としては「悪くない数字」だそうです。
ドイツにおける公立劇場と商業演劇との初めての共同制作という意味でも注目を集めているMarie Antoinetteは、5月31日までBremenで上演後、ツアー公演に出る予定になっています。Salzburger Nachrichtenによると、ウィーン巡業も予定されているそうですが、まずはBremenでの成功が前提条件になると思われます。
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