Marie Antoinette動画集 Part 2

引き続きTheater BremenのTheaterTVより、メイキング映像集です。

Theater BremenのChefdramaturgであるHans-Georg Wegner氏の案内で、Marie Antoinetteの制作現場が紹介されます。背景画の制作現場は、床の上で作業するため、広い空間が取られています。色を調節するには、明るくなければなりません。宮殿の壁を飾る金の装飾は、樹脂で作られています。

稽古場の回り舞台は、この作品のために新たに設けられました。舞台上の模様は現代美術の作品ではなく、位置取りのための印です。ここでは実際の舞台と同じ条件の下で、稽古が出来るようになっています。稽古場の奥には制作チームが陣取っています。東宝版から引き続き監督を務める栗山民也氏の演技指導を、ウィーン・ミュージカル・コンサート等の通訳でお馴染みのオペラ演出家・高嶋勲氏が、出演者達に伝えています。

作者のMichael Kunzeと役について話し合い、直接その意図を聞く機会があるというのも、素晴らしいことです。Cagliostro(カリオストロ)役のEthan Freemanは、作家と直接語り合い、演出や手法について質問することは、役を幅広くとらえ、掘り下げるのに役立つと語っています。

作曲者のSylvester Levayも参加してのオーケストラの練習。指揮者のBernd Steixnerにとっての課題は、クラシックとジャズ・ロック・ポップスという二つの異なる世界を融合させることです。Marie Antoinetteは作曲家自身にとっては、自身の音楽を一歩先へ進めたという意味で、思い入れのある作品です。クラシックと現代音楽という二つの音楽的に異なる要素をただ結びつけるのではなく、互いに溶け合わせています。

衣裳部では、女性アンサンブルのドレスを製作中です。女性用衣裳の担当者Kerstin Brauerは、大勢の女性出演者それぞれに合わせて衣裳を仕立てたり、必要な材料の量を見積もったりと、大忙しです。国王が纏うロイヤルブルーのマントは、作品中でも最も壮観な衣裳でしょう。製作中の女性は「残念ながらこういうものは買えませんね」と笑っています。

Marie Antoinette役のRoberta Valentiniは、仮縫いの真っ最中。衣裳デザインのFrauke Schernau曰く、「今の段階で衣裳の数は分かりません、あまりにも多いので。100か200かと言われれば、200の方ですね」。

舞台の設営も佳境に入り、回り舞台の設置も始まっています。二つあるギロチンの一つは移動式です。「もう一つは仕掛け天井に収まっています。丁度私達の頭上です。今は高く上がっていると信じていますよ」と冗談めかして笑う、舞台制作責任者のChristian Köpper氏でした。

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