Vereinigte Bühnen Wien (VBW) の音楽監督・指揮者を23年にわたって勤め、Elisabeth来日公演でもタクトを振ったCaspar Richter氏が、2010年夏限りでVBWを去ることになったと、Kurier紙が伝えています。
後任のKoen Schoots氏はオランダ出身。VBWでの任期は2010年9月1日からとなっています。現在はオーストリア・Burgenland(ブルゲンラント州)のSt. Margarethenで、オペラフェスティバルの音楽ディレクターを務めています。Linz、Klagenfurt、Gelsenkirchen、Düsseldorf、St. MargarethenでAida、Carmen、La Traviata(椿姫)等を指揮した経歴を持つSchoots氏は、目下Komische Oper BerlinやTheater St. Gallen(Frank Wildhorn/Jack Murphyコンビ作のDer Graf von Monte Christoを振っています)、Oper Halle am Pultに度々登場しています。公式サイトの経歴を見ると、Jekyll & Hyde(BremenとKoeln)、The Scarlet Pimpernel(Halle)、Dracula(Graz)等、Wildhorn作品との関係が深いようです。
Richter氏の公式サイトでは、今後のプランとして、芸術監督として中規模程度の劇場を統括することや、様々なジャンルを擁した世界に開かれた音楽祭のディレクター、あるいは若い指揮者、オーケストラ奏者、作曲家や歌手への教育活動等を考えていることが述べられています。
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