2010年1月20日に初日を迎えた韓国・ソウルの”MOZART!“について、Vereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)のサイトに写真とプロダクションの紹介が掲載されています。
1999年10月2日にWien(ウィーン)のTheater an der Wienで世界初演を迎え、これまでに130万人以上の観客を動員した”MOZART!”は、VBWの韓国初進出作品となりました。ソウルでの上演劇場である世宗文化会館(Sejong Art Center)は座席数3000以上、アジア最大の劇場の一つに数えられています。この劇場での公演希望が数多く寄せられる中、VBWと現地パートナーのEMK Musical Companyが使用権を得たことは、既に”MOZART!”の公演成功を保証したようなものだと述べられています。リハーサルは2009年11月から開始され、VBWからも現地にスタッフが派遣されました。
主演俳優については、Eun-Tae ParkとJun-Soo Kimの二人のポップスターが交互に務めると書かれていますが、実際は4人のキャストが交代で演じます。東方神起のジュンス(シア)のことは、アジア圏で非常に人気のあるグループの一員であると紹介されています。
初日はスタンディングオベーションで讃えられ、観客の関心が高いことから、2月26日から韓国5都市でまず23公演のツアーを開催することを、興行元のEMK Musical Companyが既に決定したと伝えられています。公演都市は追加される可能性もあるそうです。
VBWミュージカル部門監督のKathrin Zechner氏は、初日直後のコメントで、「韓国という新しい市場への進出は大変な仕事ではあるものの、今夜の熱狂的な賞賛によってその苦労が報われ、高揚した気分です」と語っています。地理的に遠く文化も異なり、これまではもっぱら米国発のミュージカルを輸入していた韓国という場所で、ウィーン発のVBWの作品が受け入れられ、賞賛されたことを喜ぶ女史は、「ミュージカルという分野は、世界をつなげる生きたチャンスです!」と興奮冷めやらない様子です。ところで初日にはMichael Kunze、Sylverster Levay両氏と共に出席したと書かれていますが、Kunze御大はBremenのElisabeth初日と続けてソウルに行かれたのでしょうか?
またVBWの総監督Thomas Drozda氏は、「今日はMOZART!が海外での初日を再度迎えただけではありません。VBWはこの機会を通じて非常に魅力的な輸出市場において、強力なパートナーを得ました。輸出事業はVBWにとって、大変重要な軸足に発展しました。私の目的は、この事業を更に推進し、強化することです。韓国をVBWのミュージカル作品の新しい輸出先とすることで、我々は正しい方向への意味ある一歩を踏み出しました」と語っています。
1999年のウィーン初演版には、Yngve Gasoy Rondal(Wolfgang Amadeus Mozart)、Thomas Borchert(Leopold Mozart)、Uwe Kröger(Colloredo)等、ドイツ語圏ミュージカルを代表する豪華俳優陣が出演し、42万人以上を動員しました。その後ドイツ、日本、スウェーデン、チェコ、ハンガリーでも上演され、現在までに130万人以上がオーストリアの天才音楽家の生涯と愛の物語を体験しています。
韓国ではチケット予約時に社会保障番号が必要なので、海外から直接ネット予約をすることは出来ないそうですが、価格や残席数を確認できる韓国のチケット販売サイトは、一見の価値ありです。Googleツールバーの翻訳機能等を使うと、出演者名等を日本語に変換できます。
JCBカードがあれば、ソウルのJCBプラザに電話で予約代行を依頼することが出来ます(日本語対応可)。日本語で依頼できるオンラインチケット代行業者も、幾つかあるようです。
spaさん
1月21日、ブレーメンエリザ初日を観て、日曜日帰国しました。12月フランクフルトで、リーヴァイさんがKunzeさんはブレーメン初日に行くとおっしゃっていたのですが、お見かけしませんでした。カーテンコールは、キャストに花が配られただけで、終了しました。終演後に、このツアーのプレス担当の女性に伺ったところ、二人ともソウルに行っていると言われました!ついでに、デュッセルドルフの後はどこで上演するのか質問したら、しばらく休みになり、おそらく秋にツアーが再開するだろう、とのこと。日本に来る可能性はあるか質問したら、ヨーロッパだけのツアーなので、可能性はほとんど無い、とのことです。
相変わらずドイツは寒くて、スキー場みたいでした。ブレゲンツのエリザベートも行くのですが、まだまだ寒そうです・・・。
えりさん、お帰りなさいませ&早速のBremen初日レポートありがとうございました!
Kunze御大、結局ソウルを取られたのですね。VBWに是非にと言われたのか、Levay御大に「韓国キャスト、凄いよ!」と誘われたのか、御本人に伺ってみたいところです。あ、すみません、Bremenとソウルの順序勘違いしてました。初日ラッシュで記憶が混乱してしまいます!
Elisabethツアー、まだまだ続く可能性があるのですね。個人的には今のツアーバージョンは、キャストはともかく舞台装置が映像多用でチープ過ぎるので、もし来日するなら梅芸バージョンをもう一度お願いしたいです。
今冬のドイツは大雪に見舞われて大変なようですね。次のBregenzも、寒さに負けずに熱いレポートを是非お聞かせ下さい!