2012夏のドイツミュージカル旅行、これからしばらく現地発ミニレポートをお届けします。
2011年にFulda(フルダ)で初演された”Die Päpstin”、毎公演完売だった人気作品が今年もパワーアップして帰ってきました。Johanna役のSabrina Weckerlinは同時期にTecklenburg(テクレンブルク)で上演中のMarie Antoinetteにも掛け持ち出演しています。2011年に観劇した時は足の怪我で休演していたGerold役のMathias Edenbornが再び出演するということもあり、初日に行ってきました。
ドイツ語圏ミュージカルの初日観劇は初めて。開演前から軽食やドリンクのサービスがあり、華やかに着飾った観客達で劇場前は賑わっていました。オペラ歌手のようなドレス姿の女性も沢山見かけました。
満員の客席を前に、プロデューサーのPeter Scholz氏が挨拶。初日を前に2013年の再々演が決まったことを告げると、場内は割れんばかりの拍手に包まれました。昨年も来た人、今回初めての人とそれぞれ手を上げたところ、6対4ほどに見えました。リピーターが多いだけでなく、昨年の評判から新たに訪れた人も多いよう。最後に消防車の進入路に駐車している車がいるので、上演が始められないとナンバーを読み上げ、ドライバーは立ち上がって車を動かしに行って下さいとのアナウンス。プロデューサー自らユーモラスにアナウンスするあたり、地元に密着したプロダクションの和やかさを感じました。
昨年の初演版から40%ほど改訂したそうで、Johannaを守護する女神役がなくなっていました。Geroldと市場でデートする場面も短くなっていたように思いましたが、どうでしょう? 前回同様、JohannaがGeroldに妊娠を打ち明けるところは唐突に思えてしまいました。ここはもう少し思わせぶりでも良かったかも。舞台装置も細部に変更があったかもしれませんが、基本は初演版と大きくは変わってなかったと思います。Sabrinaを始め、出演者は皆素晴らしかったです。やっと見ることが出来たMathiasは、声量豊かで存在感がありました。
終演後はロビーでパーティーがあり、ドレスアップした出演者やスタッフも加わってアットホームな雰囲気の中、初日の成功を祝いました。去年に引き続き出演されていた日本人ダンサーのカヤモリヤスコさんと、お話しさせていただくことが出来ました。ドイツの舞台で活躍する日本人女性のカヤモリさん、ドイツ人の同僚達と和気あいあいとされている姿が格好良く頼もしかったです。2013年も出演予定とのこと。機会があれば是非来年も彼女の勇姿を拝見したいです。ヤスコさん、ありがとうございました&応援してます!
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