1992年9月3日、Michael Kunze(脚本)、Sylvester Levay(音楽)のコンビによって産み出されたミュージカル”Elisabeth”が、Wien(ウィーン)のTheater an der Wienで幕を開けました。初日のキャストは次の通りでした。
Elisabeth: Pia Douwes
Luigi Lucheni: Ethan Freeman
Der Tod: Uwe Kröger
Kaiser Franz Joseph: Viktor Gernot
Erzherzogin Sophie: Else Ludwig
Erzherzog Rudolf: Andreas Bieber
Rudolf, als Kind: Markus Neubauer
Herzog Max von Bayern: Wolfgang Pampel
Herzogin Ludovika: Christa Wettstein
Helene von Wittelsbach: Rebecca Rashid
Graf Grünne: Peter Faerber
Kardinalerzbischof Rauscher: Dean Welterlen
Fürst Schwarzenberg: Harald Hofbauer
Baron Hübner: Günter Schulz
Baron Kempen: Eric Minsk
Gräfin Sztáray: Nicole Sieger
Gräfin Esterházy-Liechtenstein: Isabella Fritdum
Maximilian von Mexico: Stanislaus Meus
Marie Freiin von Vetsela: Marion Wilmer
Ein junger ungarischer Adeliger: Frank Lohmann
Fanny Feifalik: Gabriela Kuhn
Eine Hofdame: Marika Lichter
Eine Gouvernante: Ina Retzbach
Ein Professor: Christian Hauser
Fräulein Windisch: Jasna Ivir
Frau Wolf: Christa Wettstein
Totentanz-Chorus: Jutta Ellinger, Karin Seyfried, Susan Taylor, Robert Russell, Mike Knospe, Zane Rankin
Swings: Amy de Mayo, Monika Graw, Norberto Bertassi, Kurt Schrepfer
この初演キャストの中からドイツ語ミュージカル界の大スターが何人も生まれ、Uwe Kröger、Marika Lichter、Christa Wettsteinらが”Elisabeth”が縁で来日を果たすとは、まさに誰一人想像もしなかったことでしょう。私が人生で初めて観たミュージカルもこのWien版”Elisabeth”、タイトルロールはMaya Hakvoortが演じていました。その彼女が2007年に来日し、地元大阪でオーケストラや舞台装置も含めての引っ越し公演が行われたときには、夢が現実になることはある、奇跡は起こりうるのだと本当に感激しました。
そして20周年を迎えた2012年9月、WienではRaimund Theaterに場所を移して再々演が始まります。またコンサート版ではありますが、10月には再びWien版”Elisabeth”が日本に登場します。2003年から2005年にかけてのWien再演版を中心とした豪華な顔ぶれのメインキャストに会えるのは、今回が最後でしょう。特にElisabeth役からの引退を宣言しているMayaさん、曲自体はこれからもコンサート等で聴く機会があるかもしれませんが、Elisabeth役として彼女が舞台に立つのは本当にこれが最後です。現在東宝版エリザベートに出演中で、来日公演にも参加するMáté KamarásのDer Todも、これで見納めになるかもしれません。宝塚や東宝版で『エリザベート』ファンになった方々にも、是非一度Wien版の迫力を味わって欲しいと願っています。
『ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年記念コンサート~日本スペシャルヴァージョン』は、2012年10月15日から22日まで大阪・梅田芸術劇場、10月26日から31日まで東京・東急シアターオーブで上演されます。
Leave a Reply