Vereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)のオーケストラ創設25周年及びVBWによるドイツ語圏初演24周年を記念して、”Das Phantom der Oper“(オペラ座の怪人)のコンサート版が、Wien(ウィーン)のRonacher劇場で2012年11月29日から計10公演上演されます。VBWの新企画”Musicals in Concert”のオープニング作品となるこのコンサート,
700名の中からオーディションで選ばれたキャストが、満を持して発表されました。キャスト発表の写真はこちら。
Phantom der Oper: Christian Alexander Müller
Christine Daée: Lisa Antoni
Raoul, Vicomte de Chagny: Oliver Arno
Madame Giry: Michaela Christl
Monsieur Firmin: Reinhard Brussmann
Moinsieur André: Ramin Dustdar
Carlotta Giudicelli: Siphiwe McKenzie
Ubaldo Piangi: Enrique Corona
Meg Giry: Ana Carina Buchegger
Confidante: Patricia Nessy
Phantom役のChristian Alexander Müllerは、ミュージカルとオペラの両方で活躍するテノール。”Das Phantom der Oper”20周年に当たる2006年にドイツ・Essen(エッセン)で行われた公演では、世界最年少のPhantomとして舞台を踏んでいます。同じくEssenの”Elisabeth”ではLuigi LucheniやFranz-Josephを演じています。Jan Ammann、Mark Seibert、Patrick Stankeと組んだコンサートシリーズ”Musical Tenors”は、CD化もされています。Christine役のLisa Antoniは、”Rudolf”のMary Vetsera役。舞台やDVDでご覧になった方も多いでしょう。St. Gallen(ザンクト・ガレン)版”Rebecca”では”Ich”役を演じています。Raoul役のOliver Arnoは、ドイツツアー版”Elisabeth”でDer TodやRudolfを長らく演じてきました。現在Raimund Theaterで上演中の”Elisabeth”にも両役で出演しています。
今回上演されるバージョンは、2011年にLondon(ロンドン)のRoyal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール)で行われたファントム25周年記念コンサート。監督を務めるAndreas Gergen氏は、musicalzentraleのインタビュー記事で、Broadway(ブロードウェイ)やWest-End(ウエストエンド)の公演はオーケストラ20名、出演者30名程度が平均水準ですが、VBWによるコンサート版はオーケストラだけで46名、更にキャストを支えるコーラスが30名、総勢100名以上が関わり、ドイツ語圏の”Das Phantom der Oper”としては空前絶後の音楽体験になると語っています。監督の立場からは、コンサート版を見た観客に、あたかも舞台版を見たかのように思わせる努めがあると言うGergen氏。舞台装置がなくても物語に共感し、その中に浸ることが出来るよう、観客の想像力をかき立てるのが監督の腕の見せ所です。
Ronacher劇場でのコンサート版”Das Phantom der Oper”公演は、2012年11月29日から12月9日にかけての水曜を除く毎日、計10回。個人的にはシリーズのラインナップが気になります。
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