Das Phantom der Oper、Hamburgで開幕(2013年11月)

2013年11月29日、”Das Phantom der Oper“(オペラ座の怪人)がドイツ初演の地、Hamburg(ハンブルク)に帰ってきました。上演劇場のNeue Floraは、1990年の初演のために建設された劇場です。初日にはAndrew Lloyd Webberも駆けつけました。初日ゲストの中には元男子プロテニス選手のBoris Becker(ボリス・ベッカー)夫妻の姿もありました。ミュージカル界からは”Rocky – Das Musical”に出演中のDrew SarichとWietske van Tongeren、”Tarzan”のタイトルロールを演じ、2014年夏にはドイツ・Tecklenburg(テクレンブルク)の”Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat”にJoseph役で出演するAlexander Klawsとお姉さん(美人!)、ドイツ・Oberhausen(オーバーハウゼン)の”Sister Act”のDeloris役Zodwa Seleleらが招かれていました。またドイツ初演時のChristine役Anna Maria Kaufmannが、新ChristineのValerie Linkのコーチとして公演に参加しています。稽古中はオリジナル演出家のHarold PrinceもHamburgの現場に来ていました。

Phantom役のMathias Edenbornは、故国スウェーデンのStockholm(ストックホルム)で観たファントムに、自分が出演するとは夢のようだとコメント。Christine役のValerie Linkはほ肩の荷が下りたそうで、好意的に受け入れられたし、上手くいって良かったと興奮した面持ちで語っています。

華やかな開幕レポートの一方で、ファンの間で物議を醸しているのはオーケストラの人数削減。1990年の初演時には29名だったオケは、2013年の再演では14名と大幅に縮小されています。公式Facebook “Das Phantom der Oper – Das Musical von Stage“に掲載されているHarold Princeのインタビュー動画によると、Andrew Lloyd Webberは芸術上の観点から14名のオケに合わせて編曲をし直したそうです。また初日前日の2013年11月28日に行われたメディア向け公演に合わせて、人員削減により職を失った演奏家達が劇場前で抗議活動を行いました。この模様をレポートしたSAT.1 Regionalの動画と解説によると、Stage Entertainmentの他の公演でも人員削減は行われているそうで、Stuttgart(シュトゥットガルト)の”Tarzan”のオケはHamburg版の17名から10名に削減、Oberhausenの”Sister Act”に至っては15名から僅か6名と半分以下の人数になっているそうです。Wien(ウィーン)でもVereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)が、一部のオーケストラメンバーと契約更新をしないと発表しています。ミュージカルの命である音楽の部分が、致命的な打撃を受けなければ良いのですが。

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