2014年10月29日の記者会見で、Vereinigte Bühnen Wien(VBW、ウィーン劇場協会)の2015~2016年シーズンの上演作品が発表されました。
まずはビッグニュースから。”MOZART!”が2015年9月からRaimund Theaterで再演されます! 1999年10月にTheater an der Wienで世界初演を迎えた”MOZART!”は、Wienで500回を超える公演を重ねた後、ドイツ、日本、スウェーデン、韓国、チェコ、ハンガリーでも上演され、1700万人以上の観客を動員しました。Wien再演版には初演時の監督Harry Kupfer氏と美術監督Hans Schavernoch氏が再び参加します。WolfgangとConstanzeのデュエットが新たに追加される他、随所に新しく手が加わるようです。現在Raimund Theaterで上演中の”Mamma Mia!”は2015年7月で終了します。
またRaimund Theaterでは2016年秋から新作ミュージカル”Schikaneder”の上演が予定されています。Schikanederといえば勿論”MOZART!”に登場するオペラ”Die Die Zauberflöte”(魔笛)の作者Emanuel Schikaneder。彼とその妻Eleonoreの物語の脚本を手がけるのは、2014年のmusicals誌の読者投票で作品賞、男優賞(Uwe Kröger)、女優賞(Pia Douwes)、監督賞(Andreas Gergen)、振付賞(Simon Eichenberger)、美術賞(Peter J. Davison)、ミュージカルCD賞を獲得した”Der Besuch der alten Dame”(老貴婦人の訪問)と同じくVBWのミュージカル部門総監督Christian Struppeck氏。音楽と歌詞は”Wicked”のStephen Schwartz氏が担当します。
Ronacherでは公演期間を短くし、多くの作品を上演するシステムを取り入れます。これによりワンシーズンに少なくとも2作品の上演が確約されます。2015年10月からは新演出版”Evita”が35年ぶりにドイツ語圏初演の地に帰ってきます。監督のVincent Paterson氏はMadonna主演の映画版で振付を担当していました。2016年初頭には新作ミュージカルコメディー”I am from Austria”が初演されます。シンガーソングライター・俳優・司会者として著名なRainhard Fendrichの既存曲及び新曲からなるコンピレーション作品だそうです。ちなみにRainhard Fendrichは2003年にRaimund Theaterで上演されたオリジナルミュージカル”Wake Up”の脚本・音楽・歌詞を手がけ、自身も出演していました。ヒロイン役はMarjan Shakiでした。
VBWオーケストラによるコンサート公演も幾つか予定されています。2015年9月にはRonacherで”Galanacht der Musicals”と題し、Theater an der Wien、Raimund Theater及びRonacherで上演されたミュージカル作品が、大編成のオーケストラで演奏されます。2015年はTheater an der Wienでミュージカルの自主制作公演が行われてから50周年の記念の年だそうです。Raimund Theaterでは2015年の復活祭シーズン(2015年3月下旬から4月上旬)に、Drew Sarichをタイトルロールに迎えてコンサート版”Jesus Christ Superstar”を新演出で上演します。監督はWienミュージカル界ではお馴染みのWerner Sobotka氏。そして2016年の復活祭シーズン(2016年3月下旬)には、バロック音楽の巨匠Georg Friedrich Händel(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル)のオラトリオ”Der Messias”(メサイア)を、Jason Howland及びDani Davis氏がロックバージョンにアレンジした”Messiah Rocks”が欧州初演を迎えます。2015年のクリスマスシーズンには”Musical Christmas 2015″が予定されています。
久々にワクワクするニュースが満載のウィーン・ミュージカル界、特に”MOZART!”再演は絶対はずせません! オリジナルWolfgangのYngve Gasoy-Romdalの出演は、残念ながら年齢的にないと思いますが、男爵夫人役でMaya Hakvoortが出てくれればと個人的には願っています。元々男爵夫人役はMayaさんにオファーが来ていたという話ですから、是非再演の舞台に立って頂きたいです。”Wien Musical Concert II”で見せてくれたMark SeibertのColloredoやLukas PermanのSchikanederもありだと思うのですが、果たしてどういうキャスティングになるでしょうか。
うれしいニュースですね!私もMayaさんの男爵夫人を願ってます。
MayaさんのGold von den SternenがWien Musical Concert IIで一番心に残っているといっても過言ではないので。
コンサートは難しそうですが、MOZART!とSchikanederは上演中に行きたいものです。既にうずうずしてきました・・・
spaさん、情報ありがとうございました。
2016年の春にハンガリーでの仕事のついでに、Wienにも寄れそうなので楽しみです。今度のEvitaではChé役でBoris Pfeifer出ないでしょうか?
ところで新年の梅芸の日本語版MOZARTにはお出かけですか?
お返事遅くなってすみません。
mayさん、男爵夫人、希望は勿論Mayaさんですが、ウィーン・ミュージカル界で人気を誇るCarin Filipčićが強力なライバルになるのではと、勝手に予想しております。
Hungerさん、2016年春とは随分先のご予定ですが、是非"MOZART!"観劇を組み入れて下さいませ! "Evita"のキャストは不明ですが、"Mamma Mia!"もその頃は終わっているので、キャストが横滑りする可能性もありますね。
梅芸の"MOZART!"は勿論外せません! 韓国版で入ったというWolfgangとColloredoの新曲は日本でも採用されるのか、韓国版でカットされたという赤いコートの場面は健在なのか、色々気になります。Wien再演版も色々変わる予定だとLevay御大がちらっと仰っていました。
こんばんは、 spaさん ここのところミュージカルの世界にご無沙汰しており気持ちも低迷していましたが、久しぶりに記事を拝見し、ウィーンのビッグニュースに嬉しい悲鳴です。
来年9月は久しぶりにウィーン詣でせねばならないかも~っと気分もうきうきし前向きになってきました。
VBWのサイトではモーツァルトはもうチケットの発売ははじまっているようですが、できたらガラ・コンサートにあわせて行きたいですね~。まだ日程は発表になっていないのでしょうか・・・
ミュージカル貯金を始めねば!
Shifonさん、"MOZART!"のチケット販売、もう始まっているのですね。情報ありがとうございました。特に予告もなくいつの間にか始めるのがVBWの流儀のようですが、あまりにも早すぎてなかなか予定が立てられません(苦笑)。でも行きたいです! チケットは2015年9月5日から12月31日の分まで販売されていますが、ガラ・コンサートは通常ネット販売はされないようです。多分9月3日か4日じゃないかなと勝手に思っております。8月から始まるのはさすがに早いような気もしますが、プレビュー公演もあるかもしれませんね。
一つ気になるのは、MayaさんのTecklenburgのCATS出演が9月初頭まで決まっていること。男爵夫人での出演はないのでしょうか・・・。